平成27年4月25日に起こったネパールの大地震から半年がたちました。私たちNPOは中長期的な復興支援をすることに決め、4月より義援金の呼びかけとチャリティイベントを通した募金活動をしてきました。支援先として世界遺産のひとつである旧王宮広場の建築物の復興に義援金を渡すことになり、9月22日にネパールの支援先を訪問してきました。またこの訪問に合わせて、カトマンズ以外の被災後の状況を視察するため、カトマンズ郊外のカブレ県ジャイシトック村(車で約2時間)の小学校(Shree Janajagriti Primary School)を訪問してきました。ネパールに74校の学校を建て、パクタブルで児童施設(ケアーハウス)を運営しているNGO「アジア友好ネットワーク」の代表石丸雄次郎さんのご紹介でした。
全児童111人、先生4人の3歳からクラス3・4・5の授業をしており、この日は校長パンチャ・ラル・ラマン先生をはじめ3名の先生、教育委員会のラム・マヤ・タマン先生と児童約50名が歓迎していただきました。村と小学校は全壊しましたが、現在NGOの支援で仮設校舎を建て授業をしています。女性の先生からは「地震で教材が全部使えなくなり困っているのと仮校舎ではとなりのクラスの声が聞こえるので困っている」との話でした。また教育委員会のラム先生の話しとして「自分の家は全壊したが、村の子供たちの学校のことを思うと学校を守ることが自分の責任であると思う」との話しに教育者としての責任感と誇りを感じました。この学校の児童は身なりからは貧しそうな子供たちですが、夢を聞きくと恥ずかしそうに素直な表情の眼差しで答えてくれました。夢は全員が先生になりたいこと、それは学校の先生が村唯一の憧れの仕事だからです。ちなみにこの学校を案内していただいたのはアジア友好ネットワークのネパール責任者のガネッシュ・マン・ラマさんで通訳もお願いしました。