こんにちはNPO法人国際交流団体未来のメールマガジン「メルマガ未来秋季号」です。
季節は晩秋へ鍋料理が食べたくなる今日この頃ですがごきげんいかがですか。
さて今回はネパール震災復興の義援金ならびにチャリティ募金を支援先へ渡す目的で
カトマンズへ行ってきました。震災半年後のカトマンと郊外の村の状況と合わて投稿
させていただきます。最後までお付き合いよろしくお願い致します。
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●とよなか夢基金助成事業 おもろいゼミシリーズ報告と予告
国際交流広場ワイワイガヤガヤ「おもろいゼミ」も第三回目を終了し、
来月は第四回目の開催となります。
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★第三回「南米ペルール料理と音楽を楽しむ」を開催しました
豊中市在住の山本ローサさんを講師に招きペルーの家庭料理「アロスコンポヨオ
(鶏肉と混ぜごはん)」と「パパアラワンカイナ(じゃがいものクリームあえ)」
をクッキングそして食べました。またゲスト出演として東ひろみさんが参加して
ペルーの衣装を身に着けチャランゴ(ギター)の演奏と歌を披露してくださいました。
(写真はこちらから)http://mi-rai.org/archives/1063
NPO法人ラブとよネットの下中さんより当日の様子を漫画
で投稿していただきました。ありがとうございました。
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★第四回「国際協力NGOの話しを聞く」参加者募集!
【日時】11月14日(土曜日)14:00~16:00
【会場】蛍池コミュニティカフェ「Cocokara(ココカラ)」
【参加費】無料
ネパールに74校の学校を建て、パクタブルで児童施設(ケアーハウス)を
運営しているNGO「アジア友好ネットワーク」の代表石丸雄次郎さんを招き、
NGOとはどんか組織か、どんな活動か、その意義と重要性を話していただきます。
ネパール震災半年後の状況もお話していただきます。
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★第五回「韓国ビビンバを作り民族衣装で楽しむ」予告
【日時】12月12日(土曜日)14:00~16:30
【会場】蛍池コミュニティカフェ「Cocokara(ココカラ)」
【参加費】1500円
来月初めにちらし配布、Facebook、マイプレ、ホームページにてお知らせします。
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●ネパール訪問(震災復興支援)9/21~9/25
▼パタン旧王宮広場(世界遺産)の復興支援に義援金を寄付
ネパールの主要産業である観光業にとって世界遺産である旧王宮の建築物の倒壊や
破損はダメージが多く復興には多額の費用と時間がかかります。三カ所ある旧王宮
のうちカトマンズのダルバール広場の崩壊と損害は甚大でした。私たちは午前中に
カトマンズの南に位置するパタンと言う町にある旧王宮マンガルバザール広場に行
きました。パタンにある旧王宮広場の自治組織である「マンガルバザール地区開発
委員会(Mangal Tole Sudhar Sangh)」に直接募金を手渡し復興への願いを伝えて
きました。開発委員会役員とメンバー14名が集まっていただきました。募金額は10
万ルピー(日本円12万2千円)と僅かですが、日本からの直接の訪問と支援の気持ち
に会長から感謝の意と感謝状を頂き今後交流が続くことを希望されました。この支援
先につきましては当NPO理事のシュレスター・ニローズ氏とパタンマンガルバザー
ルの開発委員会のラジュ・クマル・シュレスター氏の努力により実現しました。
(写真はこちらから)http://mi-rai.org/archives/1035
▼カトマンズの様子
カトマンズだけを見れば震災の爪痕はあまりわかりませんが、特に旧王宮広場へ行く
と建物の一階部分のレンガが崩れ、つっかえ棒で支えた建築物や塔の崩壊など傷跡が
生々しく残っていました。特にカトマンズと古都パクタブルの王宮広場のダメージは
大きかったようです。パタンマンガルバザール地区開発委員会の人との話ではパダン
の王宮広場復興にはドイツやオーストリア政府の建て替え支援が決まっているものの
どのような工程でやるかはまだ決まっていないとのことでした。また役員の話しから
「この復興には世界各国や政府の支援があっても自治会の自立した考えの復興がなけ
ればならない」との言葉から世界遺産である旧王宮の観光資源を守る自治組織のプライ
ドと誇りを感じました。
▼村の様子
カトマンズだけでは震災の被害などわからないとの進言を受け、カトマンズ郊外の
カブレ県ジャイシトック村(車で約2時間)の小学校(Shree Janajagriti Primary
School)を訪問してきました。ネパールに74校の学校を建て、パクタブルで児童
施設(ケアーハウス)を運営しているNGO「アジア友好ネットワーク」の代表
石丸雄次郎さんのご紹介でした。
全児童111人、先生4人の3歳からクラス3・4・5の授業をしており、この日は
校長パンチャ・ラル・ラマンさんと先生方、教育委員会のラム・マヤ・タマン先生
と児童約50名が歓迎していただきました。村と小学校は全壊しましたが、現在NGO
の支援で仮設校舎を建て授業をしています。女性の先生からは「地震で教材が全部
使えなくなり困っているのと、仮校舎ではとなりのクラスの声が聞こえるので困っ
ている」との話でした。
また教育委員会のラム先生の話しとして「自分の家は全壊したが、村の子供たちの
学校のことを思うと学校を守ることが自分の責任であると思う」との話しに教育者
としての責任感を感じました。この一帯は低いカースト(身分制度)の貧しい村と
聞きましたが、夢を聞いて答えてくれた子どもからは素直な表情の眼差しが輝いて
いました。夢は全員が先生になりたいこと、それは学校の先生が村唯一の憧れの仕事
だからです。ちなみみにこの学校を案内していただいたのはアジア友好ネットワーク
のネパール責任者のガネッシュ・マン・ラマさんで通訳もお願いしたいへんお世話に
なりました。
(写真はこちらから)http://mi-rai.org/archives/1069
▼ネパール震災半年後に訪問して思うこと
今回3年ぶりのネパール訪問でした。2008年4月ネパールの王政廃止と新憲法制定
のため議会選挙がおこなわれた時期にボランティア日本語教師として赴任、そして7
年後の今年9月21日に訪問した日は、新憲法制定の発布翌日の祝日でした。つくづく
ネパールとの縁を感じる訪問でした。以前と比べ町が少しずつ整備され空港から市内へ
の道路がきれいになっていました。川の護岸工事が進み、ビニール袋のゴミを捨てて
きたなかった川が条例で捨てることが禁止され改善していました。また新しい商業ビル
やアパートなどの建築が増えていました。震災前には少しずつインフラ整備が進んで
いたのに、震災の影響でそれが立ち遅れしてしまうことをネパールの人は嘆いていました。
震災時の様子として人が話してくれたのは、一回目の地震より2回目の地震がひどく
建物や家にいることが恐ろしく屋外生活を余儀なくされたことです。そしてカトマンズ
より村の被害が多くこれからの復興支援として物資や建造物などハードの面だけなく
ソフト面からの支援、たとえば震災経験の日本だからできる建築技術やノウハウ、
子供たちの被災後の精神的なケアー、震災教育などできることはたくさんあると思い
ました。
折しも訪問した時、豊中市の市民活動団体からもネパールへ支援のため訪問されてい
ました。ネパールの国への支援団体は様々あり、日本でも各地の組織や団体が支援を
行っています。それぞれに独自に支援することはあっても他の支援団体は何をしている
のかよくわからないといったことはあります。草の根で活動している支援団体はネット
ワークの繋がりで情報を共有することで支援活動の幅も広がります。私たちNPOは
日本語教育でご縁があった繋がり、国際交流での活動目的からすると、人的交流による
活動の領域を広げ、ネパールを支援する団体や個人とのネットワークを繋げることで、
国際貢献をしていきたいと思い帰国しました。
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シリーズ エッセイリレーは今回「ネパール震災半年後に訪問して思うこと」に代えさせ
ていただきます。最期までお読みいただきありがとうございました。
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NPO法人国際交流団体未来
管理者 上田 一彦
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