皆さまこんにちは。近畿地方の桜も昨日から開花したと発表されましたが、皆さまの
地域ではいかがでしょうか。満開の桜のもと宴会が楽しみですね。
さて、私たちNPOも昨年の法人設立より一年を迎えます。いよいよ4月から新年度に
なり活動を充実させてまいります。
今回メルマガに対して中国より嬉しい感想が届いております。どうか最後までお付き
合いいただきますようお願い申し上げます。

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【3月の活動】

●宝塚市国際交流協会(TIFA)主催懇話会に参加

 3月6日(木)宝塚市国際・文化センターにて、宝塚市国際交流協会主催「団体会員
 懇話会」 が開催されました。18団体が集い、グループごとにお互いの団体の紹介と
 活動内容の相互理解を深めました。テーマとして「お互いにできることは何か」を協議
 しました。国際交流団体未来の発表として、コラボの重要性、つまり活動を共有でき、
 お互いが補完できる連携の重要性を提唱しました。例として昨年9月に「ネパール・
 ヨードを支える会」さんとの共催講演会、現在進行中の豊中市「ラブとよネット」さんと
 の共同イベント「お茶の文化で国際交流」などです。宝塚市国際交流協会(TIFA)さん
 と団体会員との仲介、調整が重要であると感じました。

●兵庫県豊岡市青年会議所主催「つながる、ひろがる国際交流」に参加

 3月16日(日)兵庫県北部「コウノトリ」と「鞄」の産地、そして「城崎温泉」で有名な豊岡
 市で青年会議所主催の勉強会と交流会が開催されました。
 次世代を担う高校生61名と日本語ができる外国人21名(アメリカ、オーストラリア、
 カナダ、ニュージランド、ロシア、ネパール、タイ、中国、韓国の九か国)が参加。私たち
 NPOからは会員であるネパール人のアリヤール・ディパ(ARYAL DIPA)さんが参加し、
 グループ討論の中で、ネパールの紹介や異文化の考えを積極的に発言していただき
 ました。勉強会後の交流会では、学生に囲まれ和やかな会話を楽しんでいました。

 グループデスカッションのディパさん         全員で記念写真   

●「お茶の文化で国際交流」第1回目「ネパールチヤでナマステ!」を開催

 大阪府豊中市で活動をしているNPO法人「ラブとよネット」さんとの共同企画。講師を
 招いて、お茶の実演と説明を聞き、飲んでもらうイベントです。ラブとよネットさんが
 運営する蛍池のカフェ「CoCoKara」で行い、豊中市、宝塚市、茨木市から8名の方に
 参加していただきました。まずビデオでネパールの観光地を見て文化やお茶の産地
 (東ネパールのイラム高原)を聞いてからチヤの実演を見学、飲みました。話はお茶
 にとどまらず、ネパールの民族のことや生活、習慣などいろいろな質問が活発にでて
 いました。お茶を通して見えてくる国の文化を短い時間でしたが勉強されていました。
 次回は4月22日(火)「中国茶で你好!」です。

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【お知らせ】

●「国際交流団体未来の総会と集い」を開催

 国際交流団体未来はこの一年、主に北阪神を中心に活動をしてきましたが、今回総会
 を開催するにあたり、東京で会員やサポーター及び国際交流に関心がある方にお集
 まりいただき、私たちNPOの活動を紹介し、ご意見をお伺いする機会を設けることと致し
 ました。関東、東京在住のメルマガ読者様には、ぜひご参加いただきますようお願い
 申し上げます。詳細は以下の通りです。

  日時:平成26年4月19日(土)16時~
  場所:東京都墨田区体育館 (JR、地下鉄錦糸町駅下車徒歩5分)
 内容:第一部 NPO法人国際交流団体未来の集い   16時~17時
     第二部 懇親会 (参加費おひとり2,000円)17時~18時30分
 

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【中国より投稿】

 最初はメルマガに全然興味が無くて、いつも迷惑メールとして無視していました。ある日、
 通勤バスで暇だったので、メールをチェックして、一度メルマガを読んでみました。メル
 マガ の冒頭は丁寧で優しくて手紙を読んでいる感じがしました。文書や資料を作成する
 ことがお上手ですから、文章と写真がともに優れています。メールの様式もきれいですし、
 筋道もハッキリしています。こういうメールを見るのはまったく一種の楽しみですね。
 一度読んでみると、癖になるみたいで、月末になると、メルマガを待っています。
 特に最近は加藤先生の日記を読むことが出来、中国学生の結婚観とトイレの話が載って
 いました。視点は特別で、内容も面白いです。メールにはお知らせなども載っていますが、
 こちらは参加できなくて残念だなあと思いますが、写真とかメルマガに載せて見せてくだ
 さいますようお願い致します。

 中国江蘇省のメルマガ愛読者 葛奕怡 (江蘇大学日本語科卒業生)

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【深読み】

日本語教師体験談「中国トイレ事情について」(シリーズ最終回/3回)

  中国の大学生の生活について(すみお君日記から、ほぼそのまま転載) 加藤澄夫記

 ・学生寮は基本的には学生4人で1つの部屋です。ベットの上下(どちらかに寝てどちら
  かが荷物置き場)と机があるだけ。トイレは共有、洗面台も共有、シャワーは寮には
  ないので 近くのシャワー専門店に行くそうです。勿論湯船なるものは見たこともなく、
  風呂に入り浸かる習慣は全くないそうです。自炊もほとんど設備がないので、学生
  食堂に行くかパンなどを食べての食生活とか。クーラも暖房もないので、真冬は図書館
  に行って暖を取りながら勉強するらしいです。真冬は寒さに震えながら毛布にくるまって
  寝るとか。そういう生活を同じ部屋のメンバーで4年間過ごすので絆も強くなるけど、
  性格が合わないと大変かも。夜23時になると電気が消えてしまうので電気スタンドの
  明かりで勉強はできなくなるので、工夫して電池で明かりを取って勉強するか早朝起
  きて勉強する日々と聞きました。

 ・図書館の席の奪いあいと聞きました。試験週間に突入です。8時から図書館は開館し
  ます。早朝7時から長蛇の列です。友人の席も確保したりするので、並ばないと満席
  になって寒い授業のない教室をさがし震えながら勉強しなければならなくなると。
  図書館5階建てで、相当席はあるはずですが、学生数4万人もいるので。医学部、
  薬学部、理学部もある総合大学です。今日の私の授業も,3名は今図書館で並んで
  いるので出席扱いにして欲しいと学級委員から言われました。出席はあまりきびしく
  評価していないので、その旨記録しておきました。

 ・朝8時からの高級日語での授業で、学生に文章をいつも読ませ、その後で私が解説
 をしながら読みます。で、鳥取県という県名が出てきて「にわとりけん」と優秀な
学生が読んだ時に、少し笑ってしまいそうになりました。学生は真面目に読ん でいた
  ので、すました顔で「とっとりけん」って読みますと直ぐに指導したけどもね。
  学生も舌をだして笑っていました「にわとり」は別の漢字でしたと言いながら。
  でも「とっとり」とは読めずとりとる」「ちょうしゅ」とか迷っていたらしく・・・
  「にわとり」って、もしかしたら合ってるかもしれない、黙っているよりかはましだと、
  つい読んじゃいました・・・と。 爆笑までは起きなかったけど、幾人かの学生が
  ニタニタ笑っている風景が、そこにありましたよ。中国の学生さんは、すごく勉強
  します。寒い冬は震えながらひたすら勉強している姿には頭が下がります。
  日本の学生は、経済的にも恵まれている学生が多く、こういう辛さをきっとしらない
  んだろうなあ。

 ・日本では漢字だけの文字では一般市民にとって難しすぎるので、かなやひらがなが
  作られてきた。高度な教育を受けなくても女性や子供でも和歌を読めるようにしようと
  いう平等精神などに基づく考え方があったからと本で読んだことがある。一方、中国
  では科挙という難しい試験に合格した役人が中国の歴史を動かしてきた。特権階級
  だけが社会を動かしてきた。
  儒教、科挙、そして漢字の3点セットで高度な教育を受けてきたものだけが権威を維持
  してきた。その権力闘争を勝ち残ったものによる政治支配を続けるため、わざと漢字
  だけの難しい社会にしてきた歴史があるようなことも本に書かれていた。漢字しかない
  ので、外国語も全て漢字で書くので無理な漢字を使っているなあと思う事があります。

  【編集雑感】
  加藤先生 日本語教師体験談3回シリーズの投稿ありがとうございました。現地で
  体験しなければわからないエピソード、そしてなにより日記をつけておられたことは
  すばらしい記録です。皆様メルマガに対するご意見、批評、叱咤激励なんでもけっ
  こうです。投稿をお待ちしております。 

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  発行元 NPO法人国際交流団体未来 URL:http://mi-rai.org
  事務局住所:〒665-0805 兵庫県宝塚市雲雀丘3-13-6
  E-mail:info@mi-rai.org   管理者 上田 一彦
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